感情ってやっかいですよね。
うれしいときはテンションが上がって、仕事や勉強もやる気が出るのに、悲しいことがあると、集中できずになにも手に付かない・・・。
しかし、そんな感情には集中力を上手に活用するための、要素が詰まっているんです。
知らずに活用できないと、もったいないですよ。
ここでは、集中力向上に関係している感情を、喜怒哀楽に分けてどう活用したらいいのかまとめていきます。
ポジティブではないときも、感情をうまく利用して、仕事や勉強を終わらせていきましょう。
集中力向上に不安や悲しみの感情を利用する
不安や悲しみの感情は、集中力を向上させるために利用することができます。
人は、気持ちが沈んでいる時にこそ、最も冷静な意思決定ができるのです。
仕事で失敗したあと、やるべきことに集中できずに、失敗したことに気を取られることってありますよね?
上司や同僚が話しているのを見て、自分が失敗したことを相談しているのではないかとか、みんなに気を使わせているのではないかとか、不安が膨らみます。
しかし、聞いてみたり、冷静に考えたりすると、自分のことや失敗は大したことなく、気にしているのは自分だけだったなんてことも。
不安な気持ちがあると、集中力が下がってしまうと考えてしまいがちですが、実は、その逆で、不安なときこそ、細かい作業や冷静な判断をするタイミングとしてバッチリなんです。
そのため、集中力を向上させるためには、不安や悲しみの感情を無理に押し込めたり、否定したりするのではなく、活用することがベスト。
集中力が上がって、不安や悲しみの元から気をそらす事ができるので、一石二鳥って感じですね。
集中力向上に怒りの感情を利用する
喧嘩したり、上司に気に入らないことを言われたり、会社やプライベートではストレスがたまりますよね。
あんまりひどいことを言われると、ムシャクシャします。
そんなとき、冷静に考えているときには解決できなかった問題と、真正面から向き合うことができるのです。
ずっと解決できなかった問題や課題を怒りの感情を使うことで、前へと進めていくことができます。
それは、「目的指向行動」といい、目的や目標に向かって突き進んでいく行動のことです。
仕事や学生の時に打ち込んでいた部活、テストの点数などで「くっそー、次は絶対やってやる」みたいな感情を持ったことないですか?
できると思っていたことが達成できなかったり、誰かの期待を裏切ってしまったり、そんなときに感じるのが、悔しいという気持ちですよね。
悔しい思いをしたり、挫折を味わったりした人が、上まで這い上がれるのは、目的指向行動という人間が本来持っている力が働くからなんです。
そのため、仕事や勉強でうまくいかないとき、誰から何か言われて腹が立ったときは、逆にチャンス。
解決できなかった問題や課題を、怒りのパワーで片付けましょう。
集中力向上に喜楽の感情を利用する
ネガティブな感情を使って、集中力を向上させる方法をお伝えしましたが、もちろん、ポジティブな感情も集中力に利用できます。
それは、喜びの感情です。
喜びの感情を使った集中力の発揮法で、集中力が最大限まで引き上がるシチュエーションがあります。
それは、「フロー体験」と呼ばれるものです。
フロー体験は、気づいたらもうこんなに時間になっていた、周りの人が居なくなっていることに気づかなかったというほど、めちゃくちゃ目の前のことに集中している状態のことをさします。
フロー体験には、いくつかの要素が必要ですが、そのベースとなっている感情が、喜びの感情です。
アイディアがどんどん湧いて、作業ペースも上がる。
仕事が終わっていく快感に楽しさを感じる、みたいな、まさに、波に乗っている状態です。
意思決定もスムーズにできます。
物事が順調に進んでいくので、集中力も高まり、生産性がものすごく上がるのです。
ずっとそんな感覚にいられるといいのですが、そんなわけにもいかないですよね。
この状態から言えるのは、仕事を楽しめる人は強いということ。
仕事をしていることが楽しければ、喜びの感情が生まれ、そこにフロー体験の要素が加われば、誰も邪魔できない空間ができます。
超集中力を使ってタスクを終わらせ、大事なこともスピーディーに決定していく。
好きな仕事や仕事を楽しめるってことは、集中力に欠かせない要素なのですね。
喜びの感情ではこんなことに気をつけよう!
フロー体験のベースとなる喜びの感情には、物事を進めていく力があるとお伝えしましたが、一方で、どんなこともOKしてしまうことに気をつけなければなりません。
例えば、保険屋さんや車屋さんのセールストークです。
勢いある状態から冷静に判断を下せずなんでもOKしてしまいます。
後で、なんであのとき二つ返事でいいですよなんて言ってしまったのだろうと後悔することになるのです。
それが、仕事であればどうでしょう。
無理難題をなんでも解決できる気分なので、YESマンへと変貌し、仕事が次から次へとやってきます。
フロー体験も底なし沼ではありません。
疲労やストレスがたまり、集中力も欠如してしまいます。
やはりどのようなこともほどほどが大切です。
喜びの感情が勝っているときほど、冷静なジャッジができないことを覚えておきましょう。
まとめ
集中力を向上させるためには、いろいろな感情を活用することがポイントです。
不安や悲しみの感情は、冷静な判断をすることができます。
また、怒りの感情には、行き詰まっていた課題や問題を推し進める力があるので、解決の糸口を見つけることができるでしょう。
喜びの感情がベースとなるフロー体験には、超集中力が発揮され、すべてのことがスピーディーに片付いていきます。
しかし、波に乗っているときなので、冷静な判断ができないことを覚えておいてください。
後で後悔することがないように、注意しましょう。
感情はコントロールすることが難しいですが、集中力には活用することができます。
上手に活用して、集中力を高めて、仕事や勉強に活かしましょう。
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