新型コロナウイルスの感染拡大は、日本だけに留まらず世界でも問題となっていますが、そんな中、今、台湾の対策が「神対応」ということで注目が集まっています。
なんでも、感染拡大を予想して日本とは反対の先手先手を取っているのだとか。
日本は見習うべきかもしれませんね。
激アツな台湾についてまとめていきます。
もくじ
新型コロナウイルス 神対応!?台湾
日本での新型コロナウイルス対策は、後手後手でいきなり外出禁止とか学校行っちゃダメとか出ていますが、国民からの非難が殺到。
世論調査でも内閣支持率は36.2%とダウン。
不信感が募っているわけですが、台湾の新型コロナウイルスについての対策が「神対応」と話題です。
台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン、さい えいぶん)総統(日本では大統領と同じ意味)は、支持率なんと68.5%。
先月の世論調査から11.8%も支持率を上げているそうです。
その理由は、新型コロナウイルスへの対策が早かったことにあります。
新型コロナウイルス 神対応!?台湾の指定感染症の決定
台湾では国の指定感染症と位置づけたのは、1月15日。
この時点では、台湾内での新型コロナウイルスの感染者は1人もいませんでした。
対して日本は、1月15日初の新型コロナウイルス感染者が発生。
閣議決定で指定感染症と位置づけられたのは、13日遅れの28日。
これだけのタイムラグが発生しているのです。
新型コロナウイルス 神対応!?台湾の休校処置
台湾の休校処置は、旧正月(2月12日)の冬休みを24日までに引き伸ばして対応。
現在は休校処置はとられていませんが、感染者が1人でも見つかれば学級閉鎖とし、2人になったら学校閉鎖というルールを設けているのです。
対して日本は、2月27日に安倍総理大臣から休校処置命令が出ています。
今共働きの夫婦が多いなか、小学生が家にいても対応できないと困る人が増えていますが、台湾では、看護休暇を取ることができるようにしたそうです。
それによって、会社を有給のように休みことができ、小学生のお子さんがいてもしっかり世話ができる体制がとられていました。
企業側がこれを拒否した場合、罰則を与えるなどして徹底。
家族のことについてもフォロー体制がしっかりととられました。
日本は片方の対策しか取られていなから問題になっているので、今からでも見習ってほしいです。
新型コロナウイルス 神対応!?台湾の経済対策
新型コロナウイルスの影響で観光がメインの企業は大打撃。
そのことから観光産業への支援を柱とする補正予算案がすでに可決されています。
その額は約2200億円を上限とするもの。
日本は、新規補正予算を組む声が上がっていて、これからって感じです。
新型コロナウイルス 神対応!?台湾のマスク事情
台湾でもマスクが不足するということが起こったようですが、1月後半から中国へのマスクを輸出すること禁止や海外に行く人への厳しい制限などを設けました。
転売も禁止し、2月6日にはマスクを買う際は実名を記入したり、1週間で2枚までしか買えないという上限も設けているのです。
また、台湾内にあるマスクの在庫をインターネットで公表することにより、国民の理解を求めました。
そのデータは民間のエンジニアが地図に落とし込み、どの店にどのくらいあるのかを確認できるようにしたのだとか。
しかもそのアプリは無料で配布。
当初は激しい批判が蔡英文政権を襲ったそうですが、2月28日現在において、台湾の新型コロナウイルスの感染者は、34人。
結果的に感染抑制できたことから、批判は減っているそう。
台湾では、2003年に起きたSARSで84人の死者が出てしまいましたが、そのときの教訓を活かした結果となりました。
新型コロナウイルス 神対応!?台湾のデジタル担当がアツい
そう言えば唐鳳の主張は「インターネット回線が(使えることが)人権」ですね。インターネットを通じて国や社会のことをたくさん議論することができるし政府と市民両方の意思疎通ができるのでネット回線がなければある程度自分の意思が人に届かないので人権とみなす。#唐鳳
— よう (@yoh76415) February 1, 2020
台湾のこうした神対応の中でも世界から注目を集めているのが、デジタル担当政務委員(日本でいう大臣)の唐 鳳 (とう ほう、タン・フォン、オードリー・タン)氏です。
唐鳳氏は、現在38歳。
経歴がすごくて、中学を14歳のときに中退し、15歳でIT企業を起業しています。
36歳で初入閣、トランスジェンダーを告白したことからも注目を集めているのです。
そのIQは180とも言われています。
台湾の人たちは唐鳳氏を「私たちの希望」と慕っているそうです。
新型コロナウイルス 神対応!?台湾のデマ対策
今まさに日本ではデマが流れたおかげでトイレットペーパーが不足するなどの残念な出来事が相次いでいますが、台湾ではそういったことがないように、間違った情報について国民が左右されないようメールを送付しています。
新型コロナウイルスに感染するリスクのあるバスの運転手さんやタクシーの運転手さんなどには優先的にマスクが行き渡るように国民に情報を提供。
それを受けた国民の中には、フェイスブックでマスクは譲り合おうという声が出ています。
日本とは大違いですね。
他にも、新型コロナウイルスの感染者の状況をすぐに確認できるようにしたことや、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客についても、船を降りてからの行き先を公開。
ハイテクを駆使した対策には世界から拍手が送られています。
新型コロナウイルス 神対応!?台湾がアツいのまとめ
新型コロナウイルスの影響で日本では混乱が続いていますが、台湾では現在感染者数34人と抑えることができています。
それには、蔡英文総統の先手の対策やデジタル担当の唐鳳氏のテクノロジーを駆使した対策が理由としてあるのです。
国民は厳しい対策に当初反対や批判の声が大きかったそうですが、他の国の感染拡大のそばにいながら、これだけ少ない感染者数に抑えることができているので、そうした声を上げる人は少なくなっているそうです。
台湾の動きにはスゴすぎるという思いしかありません。
日本の対策が遅すぎることを表していますよね。
関連記事:感染拡大 抑制 瀬戸際!新型コロナウイルスのピークはいつまで?日本人感染者は?